製造業のIT活用

はじめに

2020年初より始まった新型コロナウイルス感染症は、2021年になっても終息の気配を見せず、withコロナの流れはしばらく続くと思われます。その間経済は大きな打撃を受け厳しい状況に追い詰められております。その中、人との接触を減らすことで、感染を防止できることが認識されるようになり、製造業でもできる限りの接触の回避を求められるようになりました。もともと中小の製造業では、一部にITやロボットなどを導入する企業もありましたが、ほとんどが機械装置やラインなどに人が張り付いて製品製造を行うスタイルが一般的でした。このような状況化の中、「中小の製造業でも可能な人との接触回避策」をITの力を使ってできないかを目的として検討を進めてまいりました。

 

1.製造業TW持続化補助金対応

①製造業間接業務のテレワーク(小規模事業者向け持続化補助金対応版)

小規模事業者向けの持続化補助金<コロナ特別対応型>に対応できる提案をまとめました。特に製造業の間接業務に的を絞り検討を進めました。

②どこでも生産管理

中小企業IT化、IoT化を進める際に「生産管理」からスタートするケースが多い傾向にあります。

ここでは、中小企業向けの生産システムの紹介や導入にあたっての注意事項などをまとめました。

 

2.製造現場IT化対応

間接業務だけでなく、製造現場でも対応できる感染症対策となれば、労働場所の自由度が大きくなるIT化、IoT化が中心となります。

①製造ラインにおけるセンサー活用事例

IoTの定番との言えるRaspberry Pi(ラズベリーパイ)の使い方はじめ、自作の製造ライン用のIoT実例をまとめました。

3.発想法の紹介

①TRIZ法

大手企業で一部採用されている新技術の開発手法であり、新型コロナウイルス対策とは直接関係はありませんが、中小企業でも今後生き残るために必要な新技術の開発に役位立つと思われるため紹介します。ここでは、6つのセクションに分けて説明を行っています。

①概要

TRIZの歴史、コンセプト、活用事例などを説明します。

②問題定義

問題の置かれている状況を整理し、根本原因を明確にする方法を説明します。

③40の発明原理

技術的矛盾を40の発明原理を使って解決する方法を事例で説明します。

この技法で、矛盾を解決する発想が得られます。

④理想解

TRIZの基本思想の一つである究極の理想解について説明します。

物事は、理想性に向かって進化するというコンセプトの考え方を事例を使って説明します。

⑤技術進化のトレンド

技術要素やシステムが理想的な状態としてどのように進化していくかのトレンドを説明します。

技術進化のトレンドを使って、どのように技術要素やシステムを進化させるかの方法を事例を使って説明します。

⑥アイデア整理と合体

TRIZで得られた複数のアイデアをどのように整理し、まとめていくかを説明します。

②QFD _設計とマーケの橋渡し

顧客のニーズと企業の企画をクロスさせ点数表現を行い重要度の高い要素を中心に製品開発を進めていく手法。概念設計までによく利用されています。

 

4.その他

①中小ものづくり企業IoT等活用事例分析

関東経済産業局がまとめた中小ものづくり企業のIoTに関する取り組み事例を中小企業診断士の視点で分析を行いました。